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SPORTS AND ADVENTURE FOR EVERY ONE OF US
NPOバディ冒険団
& 後藤新弥(スポーツ研究室)

〜NPOバディ冒険団スポーツ研究室〜

インナーゲーム研究会特別顧問  
元日刊スポーツ編集委員/江戸川大学特任教授
スポーツ集中力、スポーツ心理、五輪精神を専門研究,

集中力研究書「インナーゲーム」シリーズ訳


 コラム欄 インナースポーツ 

スポーツ集中力の目線から、スポーツを見ると
(試掲掲載)
書きかけ「スポーツ集中力」関連 補足コラム

潔い覚悟「それならそれで」のリセット力

 スポーツ集中力において、最も大切なことの一つが、「現実をありのまま」に認識し、それを受け入れることだ。多くの人にとって、いや全ての人にとって、人間である以上、これがなかなか難しい。見栄もある。現実を知ることの恐怖心もある。だから真実と向き合うより、「もっと頑張る」方が、まだましなのである。だからゴルフ練習場で、必死になって汗をかく。走行フォームを直さないで、ただ距離を踏む。いい運動にはなるが、それが上達に直結するか否かは、アスリートなら、ごぞんじだろう。

しかし、例えば火事になった、車の下敷きになった、ともなれば、もはや考える暇もなければ、見栄を張る暇も無い。人は現実と直面し、そこでまぎれもない本能がすべてを発揮する。ただ、それは瞬間の非常時である。本能の瞬間的な反応でもある。現実を受け入れることは、そう簡単ではない、以前のコラムでも「覚悟には時間がかかる」とした。

では覚悟を決めること、何がどうなるのか。

スポーツ集中力の視点からすると、それは、自分自身の全てをリセットすることにつながる。覚悟とは、雑念だけでなく、それまでの自分自身を捨てきり、本能が新しい「現実」に適応する。コンプ―ターにたとえれば、電源を切り、時間をおいて、新しいプログラムを<自力で>組み始める。

巣家に古橋広之進さん(故)は、戦時中の学徒動員で中指の先端を切り落とした。自由形の泳ぎにとっては大変な損失だが、「それならそれで。何も理論通りに左右対称で無くとも、その分をもう一方が補うだけ強くすればいいと、覚悟を決めた。それはがつの出発点になった」と、お会いしたときに話されていた。

本能のコンピューターは、指がある状態でプログラムを組んでいたが、覚悟によってそれを強制リセットされ、電源が入れ直され、指が無い状態で最大能力を発揮するプログラムを独りでに開発したということだろう。怪我や故障、ハンディを背負ったアスリートが、奇蹟のような結果を出すことがあるのは、決して奇蹟では無いとも言える。

決勝直前、迷う心を捨て去って「ここまでやってきた。後は全てを出し切ることだけだ。負けてもそれは受け入れ、次につなげよう」という覚悟を潔く決める。それも同じような集中力の工程かも知れない。全ての雑念が消え去れば、あとは本能がフル回転し、意識をはるかに超えた能力を内側から引き出す。スポーツ集中力の方程式に合致する。

これは理論ではないが、今現在の科学を持ってすれば、それを「科学的に立証する」ことは、私から見て、あまり難しいとは思えない。すでにノウハウはデジタル技術のなかにふんだんに存在するはずだ。

覚悟というと、古くさいサムライ精神などを思い浮かべるが、本能の本質に旧い新しいはない。鍵は、「それなら、それで」の自分リセット力。現実をありのまま受け入れる勇気があるか、になってくる。口で言うのはやさしいが、そう簡単では無い訓練によって、瞬時にリセット出来ることもあれば、潔く覚悟するのに長い時間を要することもある。しかし、自分を責めてはならない。


大阪なおみ「完璧にはできなくても」
      

 先日の全豪オープンの優勝で、思わず「わーい」と声を上げた「テニスファンではない」人たちが、どのくらい居ただろう。日本が、ぱっと明るくなった。別にそれでコロナが無くなったわけでも、生活の不自由が消えたわけではないのに、みなで何かを跳ね返したような、すばらしい瞬間だった。

全米、全豪と優勝したあと、予想通り、テニスへの姿勢が揺らぎ、戦績も当然落ち込み始めた。そこから脱出するのか、そのまま「極限の闘い」から逃げ出して、ありがちな「人気選手」で終わるのか。スポーツ集中力の見地からも非常に興味があった。

シャイで、責任感も強い性格だから、内に閉じこもることがあったとも聞くが、自分自身が思いきりテニスをエンジョイすることこそが自分の命題であることに、彼女は気がついたのだろう。

テニスへの姿勢がより純粋になり、強さが際立ってきた。そうした角度から、今回の優勝直後の言葉の中で最も印象的だったのが、「メンタルの闘いだった。本当に緊張していた。だから試合前に、完璧を求めるなって。1ポイントずつやれば結果は付いてくるって」た。日刊スポーツコムの大阪なおみ特集「一問一答」欄にも取り上げられている。

「全部を完璧には出来ないのだ」という、潔い姿勢、大阪なりの覚悟が闘いの土台にできあがっていたのかと思うと、この2年間の心の成長ぶりには、驚かされる。

決勝である。俗にゾーンという集中状態の闘いになるのは当然だが、その前に、「全部を100%のショットとはいかない」――当たり前と言えば当たり前の「現実」と、彼女の心身は離れていなかった。そこがすごい。

テニスの現実。

ミスも出る。不運もある。それを、「テニスの持つ本来の要素」として、まず受け入れることが出来るかどうか。試合中、大切なポイントを逃がした時も、その現実を受け入れることが出来るかどうか、だ。集中力の観点から極言すれば、「こんなはずはない!自分は勝てる、自分を信じて」という決意は、“現実”や”事実“ではない。それは意思であり、思考であり、感情だ。ともすれば、そうした感情がコート場の現実から遊離し、本来のテニスを見失うこともある。そもそも、「こんなはず」のことが起きている。その一点については、こんなはず、なのである。けれど、大阪なおみは、ミスや不運という現実を無視せず、怒らず、現実の要素として直視し、「こんあはず」を受け入れた上で、冷静に相手を読み切り、自分のテニスを出し切ることに専念したと思う。

準決勝、セリーナとの試合後も、強烈なサーブを入れられてどう感じたかという問いに「It is what it is」と、相手の武器は武器として認め、それはそれだけのことと受け入れたと話したそうだ。テレビでも報じていた。

フィギュアスケートのスコット・ハミルトンの言葉を思い出す。84年冬季五輪で優勝した英雄だ。彼の名言。「オリンピックでは、必ずミスが出る。それがオリンピックというものだ。だから自分のベストの80%ぐらいしか発揮できない。けれど案じるには及ばない。80%で勝てる実力をつけておけば良いだけだ」。ハミルトンの姿勢には、サムライ精神の奥義、葉隠れの真髄を感じさせたが、大阪は23歳にして、早くもその域に到達してしまったのか。

時にラケットをたたきつけたが、それで雑念――怒りや力みを一瞬で吹き飛ばし、「完璧で無くとも」を貫き通した。心身の訓練を積み重ねてきた“現実”の強さに裏打ちされた自信に溢れていた。謙虚な自信だった。

 夏のオリンピックが楽しみだ。メダルの色より、あの静かで一種荘厳な戦いぶりを、是非、また見たい。

 追 コロナの影響で十分な準備が出来なかった決勝の対戦相手ブレイディもまた、すばらしいテニスをした。彼女もまた「不運は受け入れて、出来ることをしよう」という決断に溢れた、勇気あるチャレンジャーだった。

追 「It is what it is」は、ニュアンス次第でいろいろな使い道がありそうだ。受験生、運悪く第一志望を逃したとき、親に向かってそう言えばいい。へまをやってばれたとき、奥さんにそう言えばいい。後は知らないけれど。


アスリート心得  ”スポーツ集中力”
テスト版掲載中
innergame01.html
スポーツ集中力やインナーゲームに関する
ご相談、講義講演などについては以下のメールで御連絡ください
sports@js2.so-net.ne.jp


余談ですが友人と
「足踏み式消毒ディスペンサー」を開発しました。





ペダル式消毒ディスペンサー


:::::後藤新弥::::
プロフィール
著訳書全リスト(62冊)



おやじアドベンチャー 冒険写真集

 0510日本最高所の滝 御嶽山 
 0411御嶽森林鉄道 三浦ダム橋梁跡
 0806阿寒湖でアイヌのカヌーを漕ぐ
 0803草津白根山 真冬の山頂をめざす
 0709大弛峠(牧丘林道逆走)MTBを押す
 
 
 
 
 
 
 
 

集中力の源流「インナーゲーム」の研究者のご協力で、専門HPが立ち上がりました。
「インナーゲーム」研究会
http://www.innergame.jp/
 1970年代に、世界のスポーツ界で始めてスポーツ心理、特に集中力にスポットを当てて発表されたインナーゲームは、その後多くの選手、指導者、スポーツ関係者に大きな影響を与えてきました。また人材育の側面から大小の企業、さらに幅広く教育や医療、介護の各界でも活用されることとなりました。
 このほど、このインナーゲームの考え方をさらに広め、活用し、追求しようという目的から、上記「インナーゲーム研究会」が、その軸として発足したことは、シリーズ訳者として感無量です。
プロ選手や競技協会関係者、企業運営者、学術研究者ほか、多くの方々のご助言、ご助力の賜です。


集中力の研究普及には、中学時代の陸上コーチでもあった今村浩明先生(密接に関連するフロー理論の研究第一人者)、プロゴルファー鈴木則夫氏、翻訳の助言を頂いた田中満茂氏(元日刊スポーツ出版社)ら、ほか多くの方々のご支援を頂いたことを特筆致します。

逆境挑戦が面白い!
「人は逆境が大好き?」
そんな大それたテーマに取り組んでいます。逆境になるといやでも「集中」状態になる。
人にとっての最大の快感が、実は極限の集中状態だからなのです。

スポーツは人類が発明した「創造的な逆境」かもしれません。
自ら好んで苦しいことに挑戦していく姿は、観る者の本能を揺さぶります。

現役記者時代、五輪に限らず、「これはもう無理だろう」と思うような状況にチャレンジし、這い上がり、
信じられないような力を差出し切るアスリートを、何度も何度も観てきました。
江戸川大学では限界挑戦型のスポーツたとえばウルトラマラソン、トレールランニング、
オープンウオータースイミングなど、市民スポーツのいわば先端領域の実態調査を通して、
学生さんと一緒に「逆境研究」をしていました。
みな、自ら自分の逆境を創り出し、それを愉しんでいるのです。
すなわち、集中力の極限状態の悦楽です。

人生の本当の意味、スポーツとは何か、逆境に挑戦するる愉快の秘密は、
すべて「集中力」に要約されるのではないでしょうか。


今年で75歳。マスコミや大学での体験をもとに、
<さあ、新たな人生だ、挑戦だ、などという意気込みなどは全くなしに>
NPOバディ冒険団スポーツ研究室や日本レジャーレクリエーション学会などを通して
「面白いこと」を続けております。夏には、知る人ぞ知るヤマハYA1を復活させました。
秋は足踏み式ディスペンサーの企画開発。
昔、「スポーツUSA]という、スポーツをおちょくった番組を古館伊智郎氏とやったことがありますが、
イタズラ心は相変わらずです。
サイクルスポーツの科学基地「アマンダスポーツ」のHPを担当しています。
アキレス腱の故障で「年だから治らない」と医者に宣告されています。
まだ若すぎる、ということでしょう、速く大人になりたい。
今年はまだかな?

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以下、個人用