SWIMNICリポート


■日時:20161113日(日)

■場所:江ノ島

■参加者:5

■コース:江ノ島→烏帽子岩約6.0km

■時間:スタート(917)、烏帽子岩到着まで、およそ3時間

 

気温20度以上、水温約20度、風もなく日差しが温かいポカポカ陽気のベストコンディション。片瀬川を出航し、江ノ島の脇からスタート。最初は片瀬西浜海岸を岸沿いにみんなでゆっくりウォーミングアップ。引地川沖で、各自のペースで泳げるように2グループに分かれる。烏帽子岩を真っ直ぐ狙わず岸からおよそ500mを岸に並行に泳いでいく。目印は進行方向の陸に見える2つの白い塔の左側を目指す。辻堂海浜公園沖で約1時間経過。目標は富士山。そのまま順調に泳ぎ、地産ホテルの沖で約2時間経過。ここまではみんなも余裕の泳ぎ。ここからちょうど烏帽子岩を目指しやすい。少しずつ烏帽子岩が大きくはっきり見えてくるが、ここからが正念場。距離は残り2km-2.5kmだが、なかなか烏帽子岩が近づいてこない。2時間以上泳ぎ続けている疲れと、すこし沖に出るので流れの影響を受け、心理的にきつくなる。目の前に頂上が見えていてもなかなか辿りつかない登山と同じだ。後10分と言ってから、10分経ってもまだ届かない。最後はみんなもくもくと自分のペースでゴールを目指す。江ノ島-烏帽子の6kmは決して短くない。それだけに辿りついた時の達成感は一入大きい。

最近、オープンウォータースイマーの人口が増え、レベルも上がり、何となく誰かと競ったり、距離を目標にしたりと、何となくみんな速く泳ぐがなければという雰囲気になっていた。でも、速く泳がなくていい、ただ遠くに見える目的地に向かって自分のペースで進んでいくという、こんなシンプルな楽しみ方が実はあったことを再認識した。

気持ちいい、海がきれい、砂の模様が見えた、空がきれい、雲がきれい、こんな景色を楽しみながら、海を感じ、海と対話し、誰の力も借りずに自分の力だけで突き進み、ゴールに到達する喜びは、まるで登山と同じような感覚だ。ただ3時間を何分で泳いだという達成感とは違う、冒険的要素の強い達成感と満足感が癖になる。スイニックは何年もやってきたが、これほど海を自分たちだけで独り占めし、自分の力を試せたのは初めてだ。新しいマリンアクティビティSWIMNICの可能性を強く感じた。来年はもっとたくさん実施し、1人でも多くの人を大人の冒険遊びに誘いたいと思います。